本日のWhiteboard Conference
- Hajime
- 2018年7月23日
- 読了時間: 1分
ひさびさの更新です.

まずは腰痛の診かたの復習です.
<腰痛のred flag>
・突然発症である
・安静時痛,夜間痛がある
・神経症状がある
・悪性腫瘍がある
・骨粗鬆症の素因がある
腰痛で救急外来を受診するのはよほどのこと.
救急室で診察を開始したらすぐに腹部エコーを当て,腹部大動脈瘤の切迫破裂を除外するようにしましょう.
腹部大動脈瘤による圧迫で頻尿や下痢をきたすことがあり,膀胱炎などと間違われることがあります.
大動脈解離は発症2-3日後に発熱することがあります.
血栓へのマクロファージの集簇,血腫の吸収熱などの機序が想定されているようです.
「突然発症の腰痛があったけど改善し,2日後くらいに発熱した」という病歴が取れた場合は大動脈解離も考えましょう.
若年男性の尿路感染症は珍しいことです.何かしらunusualなことが起きていると思って対応しなければなりません.
病気には好発年齢・性別があります.「何かおかしいぞ」という違和感は大事にするようにしましょう.
尿路感染症はcommon中のcommonですが,致死的な転機も取りうる病気です.
繰り返し診て,適切に診療できるようになりましょう.
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