本日のWhiteboard Conference
- Hajime
- 2018年5月11日
- 読了時間: 1分
ひさびさの更新です.
本日は経過の長い発熱が先行し,急性発症の腰痛を呈した症例.

感染性心内膜炎(疑い)+腸腰筋膿瘍 の症例でした.
このように明らかに悪化の速度が異なる2つの症候がある場合は,「Aという病気の結果としてBが起きた(合併症)」か「AとBという2つの病気がある(二元論)」のどちらかの可能性を考えましょう.
腰痛のred flagとして,突然発症,安静時痛・夜間痛がある,下肢のしびれや膀胱直腸障害がある,悪性腫瘍の既往がある ,などを押さえましょう.
糖尿病やステロイド内服中など免疫抑制患者で発熱を伴った腰痛をみたら,椎体炎,腸腰筋膿瘍,硬膜外膿瘍を検索しましょう.これらは合併することが多いです.
問診はもちろん大事ですが,救急室で腹痛や腰痛で受診した患者をみたらまずは腹部エコーを当てて腹部大動脈瘤を除外しましょう.
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