20190909 Whiteboard Conference
- Hajime
- 2019年9月9日
- 読了時間: 1分
90代女性
急性発症した全身の脱力感,嘔気嘔吐を伴う腰痛と発熱で受診.

救急外来で「腰痛」が主訴の人を見たら??
まずは腹部エコーを当てて腹部大動脈瘤破裂を除外しましょう!!
これは診断までの時間が非常に重要であり,なおかつエコーさえ当てれば誰でもわかります.絶対忘れないようにしましょう.
繰り返しになりますが
<腰痛のred flag>
突然発症
安静時痛がある
夜間に増悪する
神経症状,膀胱直腸障害がある
悪性腫瘍がある,体重減少がある
これも忘れないようにしましょう.
この方は安静時痛が乏しく,脊椎棘突起の圧痛もはっきりしませんでした. 経過から腎盂腎炎かなと思いつつ椎体炎検索目的にMRIを撮影.椎体炎,腸腰筋膿瘍を認め,血液培養ではレンサ球菌が検出されました.
診断:椎体炎,腸腰筋膿瘍
最近毎週のように入院していますが,,
椎体炎,腸腰筋膿瘍,硬膜外膿瘍はセットであるものと考えるようにしましょう.
椎体炎だけでは嘔吐しないはずなので,結果的に腎盂腎炎になっている等,何かしらの合併症を考えた方がよさそうですね.
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